擁壁を設置する際、注意しなくてはならないのが実際に擁壁を設置する場所の「地盤・土質」です。
というのも、いくら土台の大きな擁壁でも、設置する場所の土が「ぐにゃぐにゃ」では正規の土圧耐力を保つ事が出来ませんよね。
素人の方でも想像はつくと思います。この地盤・土質の確認をおろそかにすると、後に大きな事故が起きたりします。
今回、掘削土工事を施工させて頂いた現場の土質がその「ぐにゃぐにゃ」な状態であったために対処・施工した内容を簡潔に記します。
土質を改善する為に「改良材」を使用します。この「改良材」は、一般的な御家・住居を建てる前に行う「表層改良工事」に使用されるものと同じです。
手間は、かかりますがしっかりと盤を締め固める事が出来ます。重機で締め固めた後にも入念に転圧機で締固めます。
これをしっかりしないと、せっかくの地盤改良工事の成果が発揮できません。
しっかりと締め固めたあとは、RC砕石を敷き詰めて転圧。これで初めて、擁壁本体の工事に移行します。
この様な、目に見えないところの(完成後)工事は言わずもがな重要なわけですが。例えば、上記の地盤改良工事をせずに擁壁をした場合、十中八九事故は起きないかもしれません。ですから、手抜きの工事をしてしまう会社が(知識がない場合等も含む)あとを絶たないのかもしれません。ですが、「誰が」その様な擁壁をした後にお家を建てたいでしょうか?
こういう、不安を抱えたまま生活するのは誰でも抵抗があると思います。安く工事をする努力、は当然必要ですが、必要な部分にはしっかりと予算を当てる。誰でもその様な会社に施工してもらいたいですよね。
※実際に擁壁もろとも崩れてしまっている状況(写真:応用地質さまより)
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中央建材